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賃貸経営の基本コラム 第12回 物件の種類③木造・鉄骨造・鉄筋コンクリート(RC)造
賃貸用物件には、木造や鉄骨造・鉄筋コンクリート造など、さまざまな構造の種類が存在します。
構造は耐火性・防音性などの性能面を左右するものです。また、物件価格や家賃相場に影響を与えます。今回は、賃貸用物件の構造の特徴やメリット・デメリットを解説します。
木造
木造は、日本の伝統的な建物構造で、戸建住宅やアパートに多い構造です。耐用年数は22年です。
ポイントは、耐用年数が短く節税効果が高いが、融資年数が短くなる点。建築費が安く工期は短いが、遮音性・耐震性・防火性に劣る点です。建築費が全体的に抑えられ、その割には賃料が鉄骨・RCと比較して下がらないため、投資効率は高いと言えます。
鉄骨造
鉄骨造は、S(スチール)と呼ばれる、梁や柱等の躯体部分に鉄骨を使用したのもので、軽量鉄骨造と重量鉄骨造に分かれます。鉄骨の厚さ6mm以上は重量鉄骨、6mm未満は軽量鉄骨と分類されます。また、耐用年数も鉄骨の厚さによって異なり、厚さ3mm以下で19年、厚さ3mm超で27年、厚さ4mm超なら34年となっています。
ポイントは、鉄骨の厚さによって性能と耐用年数が大きく異なる点です。一概に「鉄骨造」と言っても、上記の通り内容が異なります。融資に影響したり、住居環境に影響したりしますので、いずれに分類されるかはきちんと確認するようにしてください。
鉄筋コンクリート(RC)造
鉄筋コンクリート造(RC造)とは、鉄筋で軸を組み、周りをコンクリートで固めて強度を上げている構造です。マンションやビルなどの大型の物件に多く見られる構造です。耐用年数は47年です。
ポイントは、堅牢な構造で、建物の規模も大きくなるため建築費、維持費が高くついてしまう点です。耐火・耐久・遮音性などの性能が優れており、入居者からの評価は高いです。
アパートとマンションの違いとは?
アパートとマンションの違い、ご存じでしょうか?実は、アパートとマンションの区分についてはそもそも明確に定められた定義も、法律による規定もありません。
アパートやマンションという区分がどのように決められているのかというと、物件を取り扱う会社によって異なるものの、おおむね構造によって分けられています。
一般的に、鉄骨造(S)、鉄筋コンクリート造(RC)、鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC)をマンション、階数が2階から3階程度で、木造もしくは軽量鉄骨造のものをアパートを指す場合が多いようです。
経営スタイルに合った構造を見つけよう
木造は、自己資金やローンを抑えて運用したい人、節税対策として運用したい人、アパート需要が見込める土地に向いているといえます。
鉄骨造や鉄筋コンクリート造は、1棟物件の場合は比較的規模を大きく、長期的に投資に取り組みたい人、区分マンションの場合はマンション一室で小規模に賃貸経営をスタートしたい人に向いています。
また、立地での需要と供給の状況の把握も大切です。該当するエリアでのニーズに詳しい、地域の不動産会社へ是非ご相談下さい。
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この記事の執筆者紹介
ミノラス不動産
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